子育てのために前職を退職。こどもの生活リズムに合わせた仕事探しでベネッセの保育園の事務スタッフと偶然出会う。自身が持つ保育園への感謝の気持ちを仕事に活かし、園のこどもたちから元気をもらう毎日。2013年入社。
前職は情報関連の会社で、3回も産休をもらえるほど子育てに関しての制度はしっかりしていました。でも、3人のこどもたちを育てるにはフルタイムの勤務ではどうしても無理があり、上の子が学校から帰宅するまでに帰れるお仕事を探していて、偶然、ベネッセの保育園での事務を見つけたんです。「保育園で働けるんだ!」とそのときはすごくうれしかったんです。
家から近いこと、こどもの帰宅時間に間に合うことが働く条件だったし、保育士の資格もないのに保育園で働けるという考えもまったくありませんでした。ベネッセの求人を見つけたときにいろいろと思い出したんです。私自身3人の娘を保育園に預けて、たくさんの愛情を注いでもらったので、保育園に対してすごく感謝の気持ちがありました。だから保育園で働けると決まったときは、保育園に恩返しができると本当にうれしくなりました。
私は短い時間での勤務なのでお仕事は午前中のみで、電話応対や書類作成など一般の事務業務です。パソコンも基本操作ができれば大丈夫ですし、何か高いスキルが求められることもありません。企業の事務と違うのは、朝の登園のときとお散歩の送り迎えやお部屋にお届けモノを持っていったときに、こどもたちのキラキラとした表情に出会えることですね。
自分がこどもたちを預けていたときに、困ったことは何でも保育園に相談ができ、一緒に子育てをしているんだという安心感があってとても心強かったんです。保育士さんではないので直接保育に関わることはできませんが、頑張っている保護者の方の力になりたい。どんな小さなことでもいいからお手伝いをしていきたいと考えています。
お家に帰っても保護者の方は忙しいので、例えば回収する書類などチェックリストを同封してわかりやすくしたり、自治体からのお知らせの内容をわかりやすく補足したメモを作成したり、お家での負担をできるだけ減らすように心がけています。自己満足かもしれませんが、自分がお母さんだったら助かると思ったこと、いろいろとサポートできることを見つけて取り組めることにすごくヤリガイを感じています。
ここでは保育士さんも園長も私たち事務スタッフもこどもたちから名前で呼ばれます。お散歩から帰ってきたこどもたちから「中山さんただいま!」とはじめて言われたときはもううれしくてうれしくて。お部屋に行ったときに、私を見つけると駆け寄ってきて話しかけてくれる。この距離感がすごくうれしいんです。
はじめて「中山さん」と呼ばれた日は、娘から「今日、何かいいことでもあった?」と聞かれちゃいました。これまでの仕事では力を出し切って帰宅していましたが、いまはこどもたちに癒されて帰っています。時間が短いこともありますが、疲れないで家に帰れることが衝撃的でしたね。「ママが仕事をしているところを見てみたい」と家中みんながニコニコしています。