2009年入社。卒園した保育園の園長からお手伝いを頼まれたのがきっかけで保育士に。出産を機に子育てを優先し保育の仕事から離れるも、資格を活かして長く安定して勤められるからと40歳を過ぎて復帰。現在、非常勤として早朝から活躍中。
大分県にいた頃、卒園した保育園の園長から仕事を手伝ってほしいとお願いされたのがきっかけでした。園の昼休みに、女性のたしなみとして着付けの先生を呼んで勉強をさせてくれるような園長で、保育士の資格も取りなさいと勉強会に参加させてくれたり、試験前にまとまったお休みをいただいたりしたおかげで保育士資格を1年で取得することができました。
重度障がい者施設のケアスタッフとして働いていたので、もともと人のお世話をすることは好きでした。こどもたちの笑顔に囲まれているうちに保育のお仕事も好きになりましたが、主人の転勤で資格取得後すぐに横浜に引っ越すことになり、園長には本当に申し訳ないと思いながらも、とても感謝をしています。いまも連絡を取り合って近況報告をしています。
誰も知り合いがいなかったので、仕事を通じて話ができる仲間ができたことがすごくうれしかったことを覚えています。このときは保育士の資格を持っていてよかったと本当に思いましたね。子育てのために一度保育の仕事から離れましたが、40歳になってこどもも手が離れたので、もう一度仕事に戻ることにしました。せっかく手にした資格ですし、ヤリガイやこれから先にも活躍できることを考えての復帰でした。
そのとき復帰したのは病院内の保育施設でした。ドクターや看護師さんのお子さんをお預かりするのですが、その日の預かり人数で保育士の出勤が制限され、出勤途中に「来なくていい」という連絡が入ったりしていました。そんな体制に馴染めずいた頃、ベネッセの保育園に勤めている友人から、「ベネッセは勤務規則がしっかりしている」と教えてもらい、沿線の日吉に開園すると聞きすぐに応募しました。
朝からのシフトは私からお願いしました。夜が苦手で午後9時には眠くなるので。「そんなに早くから働くの」と友人には驚かれますが、早くはじめる分終わりも早い。入社当時は11時上がりでしたから1日がとても長く、時間を有意義に使えましたね。働いたご褒美にショッピングや習い事などをすれば、働くモチベーションにもつながると思いますよ。リズムをつくってしまえば早起きもカンタンです。
正社員の保育士の方が業務に集中できるようにサポートするのが私たちのお仕事です。保育以外にも掃除や洗濯など周辺業務を担当しています。ちょっと変わったところでは、イベントで用意する手づくりのお餅に使うお味噌をこどもたちと一緒に仕込んだり、夏祭りでスタッフに浴衣の着付けを行ったり、いろんな体験をさせてもらっていて、楽しんでいます。
保育士としての経験も大切ですが、家事の経験があることも大事です。短時間勤務だから段取りよく動くことが求められます。家事はそのお手本です。普段から家事で手を抜かない、そんな方でしたら保育士としてブランクがあっても大丈夫です。それからうれしいサプライズもありますよ。先日「やっと大石さんに会えた!」と2年前に卒園した子が園を訪ねてきてくれました。非常勤でもこどもたちはちゃんと慕ってきてくれますよ。