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2024/11/06
異年齢保育の質を高める「キンダー研究会」
今回は、ベネッセの保育園を運営するベネッセスタイルケアと
ベネッセ教育総合研究所の共同研究による知見をまとめた
「幼児期の思考力を育み 児童期につなぐための手引き」と保育園での実践事例を紹介します。詳細はこちら
「幼小接続期の思考力研究」は弊社ベネッセスタイルケアと共同研究を進めており、研究メンバーとしてベネッセの保育園から3名のメンバーが参加しています。
手引きは幼児期からどのように子どもの思考スキルを見とり育むかについてまとめ、さらに就学以降の学習活動とのつながりや、日常の保育におけるこども達への関わりの工夫についても具体的に記載されています。
子どもの思考力をとらえる枠組みとして、幼児期の遊びのなかでの育ちと小学校の学習活動とのつながりを意識しやすいように、19の思考スキル (以下図)を用いています。
この枠組みは、学習指導要領において育成が目指されている思考力を、「比較する」「分類する」など具体的なスキルに表したものです。
今回は、「幼小接続期の思考力研究」参加メンバーの園で、思考スキルを保育にどう生かすか?のひとつとして<こどもの力を見とる>という観点での事例をご紹介します 。※【】は、子どもの姿から見とった思考スキルです。
スポーツカーが大好きなA君は自分でイチからスポーツカーをつくることにしました。
まず、材料は何が必要か、どうやって作るかを段取りします【順序だてる】
材料としては大きな段ボールが必要!なぜなら自分が乗りたいから【理由づける】
車にのった自分をイメージすると、リクライニングシートもつけたいと思いました【広げてみる】
こうして自分で考えて決めていくことで「自分だけのスポーツカーづくり」に最後まで意欲的に取り組むことができています。
このようにこどもが発揮している「思考スキル」を保育者は見取り、こどもへの関わり方や保育環境の工夫につなげています。
こどもの「やりたい!」という思いに寄り添いながら「自分で考える力」を育むための保育者の援助が、こどもたちの探究的な学びにつながると考えています。
キンダー研究会