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2023/10/24
異年齢保育の質を高める「キンダー研究会」
こどもたちはそれぞれ違うことが当たり前です。
その違いを認められる暮らしの中で、
「一人ひとりの<その子らしさ>」を受けとめて、どう伸ばしていくのか
<幼児の異年齢保育の生活環境で育む、こどもの力と保育者のかかわり>についての
研究を今年度のキンダー研究会では取り組んでいます。
前回のキンダー研究会では、異年齢保育を特長づけるものとして
「多様な人との出会いがある暮らし」
「身近なあこがれがある」
「自分の居場所がある」
といったキーワードがメンバーの話し合いから紡ぎだされました。
今回は「多様な人との出会いがある暮らし」
がテーマでした。
こどもたちが異年齢で過ごす環境は、多様な人が共生する
<社会の縮図、社会そのもの>です。
より具体的に保育者がイメージできるように、
こどもの姿やこどもに育つ力、保育者のかかわりや配慮を
メンバー全員で話しあい、議論を深めていきました。
具体的な議論を進める中で、
「きょうだいのような関係」や「こども同士の学びあい、育ち合いがある」
というこどもたちの姿がでてきました。
「きょうだいのような関係」というのは
異年齢保育の中でよく出てくるキーワードですが、議論はより深まり、
信頼関係があるからこそ、言いたいことをお互いに言い合える関係であり、
お友達のいいところも伝えたり、助けてあげたりするけれど、
ダメなところも指摘しあえたりもできる、それでも壊れない関係性が、
異年齢保育で育っていっているのではないかという話に。
まさに「社会の縮図」です。
社会にでて体験していくことを、
異年齢保育の社会の中でこどもたちは身に着けていっているのではないか…
また、それはこどもたちだけの関係性だけではなりたたず、
保育者のかかわりや配慮は不可欠でです。
・子ども同士のやり取りを見守り、関係性によって支援を考える
・年上の子が無理しすぎていたら大人が間に入る
・「年上なんだから」と大人が強いない
・「やってあげた⇔やってもらった」気持ちには共感する
・今のこどもたちの様子を担任間でしっかり連携する
など、たくさんの保育者のかかわりや配慮をするポイントが存在しました。
議論はつきることがなく、
「こども同士での学びあい、育ち合いがある」に関しても熱い議論が。
異年齢保育という環境の中で、
こどもたちの多様性が日々の生活の中で発揮され、
「一人ひとりの<その子らしさ>」をさらに伸ばすための
保育者のかかわりについて、研究会では引き続き検討をしていきます。
キンダー研究会