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2026/10/29
異年齢保育の質を高める「キンダー研究会」

前回のキンダー研究会では、「異年齢保育3つの特徴カード」によって、保育者同士の対話やこどもへの理解がどう変化するかについて話し合いました。今回は、その問いにつながるベネッセの保育園での実践をご紹介します。
ある園では、約10分間、カードを使って日々の保育を振り返りました。
話題になったのは、朝の登園時に涙が続いていたある女の子の姿です。
保育者たちは、「一人ひとりが輝ける場所」「あこがれられる存在」というカードの言葉を手がかりに、自分たちの関わりを見つめ直しました。
文字になった言葉と、自分の中にあった思いが重なり、女の子の姿をより丁寧に見つめるきっかけになりました。
またそれぞれの気づきを言葉にすることで、女の子の姿をどう受け止め、支えていきたいかを担任同士で確かめ合うことができました。

振り返りをきっかけに、担任間では日々の小さなエピソードをこれまで以上に共有するようになり、また担任以外の保育士にも共有することで、いろんな保育士からもその女の子についてのエピソードも出るようになりました。
翌月には、女の子は朝泣かずに登園する姿が見られるようになりました。
この変化は園内だけではない、ご家庭も含めたさまざまな積み重ねによるものですが、職員が共通の意識をもって関わる大切さを改めて実感する機会となりました。
今回の対話を通して、「この子が輝ける場面はどこだろう」「安心できる居場所をどう広げられるだろう」と考える姿勢が、ほかのこどもたちへの関わりにも広がっています。
カードは正解を示すものではなく、こどもの姿を真ん中に置き、チームで考えるためのきっかけです。今後もヒアリングや日誌、ドキュメンテーションを通して、カードが保育者の対話やこどもへの理解にもたらす変化を確かめていきます。
※掲載イラストは生成AIを活用して作成しています。
キンダー研究会