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2024/04/09
異年齢保育の質を高める「キンダー研究会」
今回は番外編として、2024年3月に卒園されたお子さまの保護者の皆さんに
ご協力いただいた「卒園時アンケート」から、
<異年齢保育を通して感じたこどもの成長>についてご紹介いたします。
<アンケート概要>期間 2024年3月1日~3月31日
対象:異年齢保育を実施しているベネッセの保育園を2024年3月に卒園された園児の保護者344名
まず「幼児期に異年齢保育で過ごしたことが、お子さまの成長につながったと感じられますか?」という問いには約8割の保護者の方は「とてもそう思う」とご回答いただきました。
また保護者の方がそう感じられた理由を、こちらのブログでもご紹介した「異年齢保育」のキーワードごとに一部ご紹介します。
Keyword①【小さな社会】
〇個性を尊重し、違いを受け入れる寛容性の土台に繋がった。
大人の決めつけではなく、こども同士から人との関わりを学ぶ良い機会でした
〇こどもたちだけで、自分達で考えたり、協力したりする力がついた
〇きょうだいとは違う社会での上下関係を小さいうちから学ぶことができた
〇優しく守ってもらう年少時期や同年代での連帯感、年長としての責任感や就学への意識など、本人の成長を感じとることができた
〇社会の縮図を早く体験できた
〇異年齢で過ごす事によって就学に向けての心構えにも繋がると思いますし、
優しさの気持ちも養う事ができると思うので、とても成長の糧になった
Keyword②【自分の居場所】
〇特に年中・年長の学年での精神的成長が目覚ましく、年下の子の目線に合わせてあげられるようになったり、年上としてかっこいいところを見せられるようになることを意識したりするような姿があった
〇小さい頃は上の子に甘える、年齢が上がれば下の子に手を差し伸べる、という事が自然に出来る様になっている気がする。またその時々で異年齢だったり学年で活動したりする事で、固定化されないフラットな人間関係を築けるようになった。違うクラスだから、違う学年だから、と関わり合わないのではなく、誰とでも仲良く遊べていると感じる
〇年下の子に優しくしたり、我慢したり、年上の人へ上手にお願いしたり、、と、本当にたくさんの兄弟姉妹がいる中で育っているような感じで、色々な部分で成長した
〇できること。できないこと。年齢が一緒だと目立ったり、焦りになるかもしれないが、年齢の幅が広いので個々人の特性を伸ばしているように見受けられた。
Keyword③【身近なあこがれ】
〇年上のこどもたちのことを見てまねることで、ぐっと出来ることが増えたと思いました。また、自分が親切にしてもらった経験が、年長になった時に自然と年下の子に優しく接することができるなど、教えられる事ではなく経験で学ぶ事が非常に良い影響をもたらしていた
〇年上の子を見て、同じようにかっこよくやってみたいなど、目標や憧れがあったように感じる。また、自身が年長になると、責任のある作業や活動もあり、そこで自分で考えたり優しさなどたくさんのことを学べたと思う
〇正直はじめは抵抗があり、普通の学年別が良かったかなと心配していたが、年下の子を思いやる心、年上の子への憧れが育ち、色々実践できていた
〇低年齢時代は「憧れ」、年長児になれば「自覚」、どの年代においてもかけがえのない環境
研究会でも特長としてあげていたことを
多くの保護者の方々も、こどもの成長を通して感じていただいておりました。
また最後になりましたがアンケートにご協力いただきました保護者の皆様、
ご協力まことにありがとうございました。
皆様から頂いたご意見は今後、さらなる異年齢保育の質向上にむけて活用させていただきます。
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