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2025/07/28

2025年度キンダー研究会 vol.2「保育者はどのようにこどもの好奇心・探究心を育てようとしているか」

異年齢保育の質を高める「キンダー研究会」

2025年度キンダー研究会 vol.2「保育者はどのようにこどもの好奇心・探究心を育てようとしているか」

今回のキンダー研究会では、「保育者はどのようにこどもの好奇心・探究心を育てようとしているか」について、ベネッセ教育総合研究所 主任研究員の森永 純子氏・劉 愛萍氏、和洋女子大学人文学部こども発達学科准教授・小山朝子先生、お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系准教授・辻谷真知子先生に研究結果の共有や考察をいただきました。
不確実性の高い、予測できない未来を生きていくこども達が自分らしく生きる力(学び続ける力)を育むためには主体的な深い学び、探究的な学びが重要です。
研究では幼児期にこどもの自発的な活動である「遊び」の土台となる好奇心・探究心を保育者はどのような環境を通して育もうとしているのかを、全国の保育園・幼稚園・こども園の園長・保育士へのWEBアンケートや園長へのインタビューを通じて明らかにしています。
アンケート調査では、幼児クラスのこども達に育まれている力として、好奇心は育っていても探究心はまだまだと保育者は捉えていることがわかりました。
新しいこと、面白いことをやってみようとする<好奇心>からさらに進んで、その興味関心を掘り下げ、<探究心>をどう育んでいくのかーを、以下の観点で提言いただきました。

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■好奇心重視の傾向⇒より探究的な活動へ
・長期的な視点での活動でこどもの興味関心を掘り下げ、探究心の育ちに繋げる。
・こどもへの問いの立て方、こどもと保育者との関係を検討する。

■見通しやルールが、好奇心・探究心に与える影響
生活や行動の一定のルールや見通しが、こどもの主体的な行動に繋がる。
その一方で、「予測不可能な状況への対応」を同時に育成されることが求められる。

■「時間」の捉え方と、好奇心・探究心の育ち
好奇心・探究心を高めるための、こどもたちの自由な時間をどう感じているか。一方、時間を無駄にしたと感じるとき時間をそのように評価しているのはなぜか?(時間に対しての成果、タイムパフォーマンスを求めすぎていないか?)

■「小学校」の捉え方と、好奇心・探究心の育ち
「小学校の捉え方」を踏まえ、小学校生活を意識して再現した保育の場の経験は、子どもの生涯の豊かな力になり得るが、子ども一人ひとりの発達にふさわしい経験を積み重ねることと同じとは限らない。これら双方の経験をなしていく過程の質(保育者の関わり)が大切。
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研究結果の共有・いただいた提言を保育の実践にどう繋げていくか、キンダー研究会メンバーも多くの気づきを得、学びを深める貴重な機会となりました。

キンダー研究会

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